Daiです。
まさか、自分がでるとはついぞ思わなかったけど、XPDにむけた精神鍛錬?と距離感を養うため「おんたけウルトラトレイル100」に出場した。
正直、フィジカル的にダメージが残るため、トレーナーからもあまりお勧めされなかったが、やはりメンタルの基礎みたいなのがほしかった。
当初、メンバーのゴーシと共に参戦の予定だったが、ゴーシの怪我により単独で王滝村へ乗り込む。
ここは、僕が2005年に始めてアドベンチャーレースに挑戦した場所。とても久しぶりで感慨深かった。
コースの概要は以下のとおり。スタートは深夜0時に王滝村を出発し、再びもどってくる。
途中の関門は3箇所。制限時間は第1関門が6時、第2関門が12時、第3関門が15時、そしてゴールが20時。
<スタート~第1関門>
正直、制限時間内に完走できるかどうかも皆目見当つかなかったので、今回がいいベンチマークになるだろうと、肩肘張らずリラックスしてスタートラインにたった。 先頭集団を見ると、ザックももたず、ほぼ手ぶらの人もちらほら。
スタートするも、100kmを前提としたペースもよくわからず、とにかく回りに流されずキロ7~8分ペースで走る。とにかく第1関門までは、4時間後半から5時間台前半が目安だった。
20kmまでは順調に一定のペースですすんでいたが、そこからいつもの気持ち悪い病が発症。その後、転倒し右足首をひねってしまう。
忘れていたが、王滝のコースは99.9%ガレ場が続く。そこからはペースダウンし、キロ9分から10分でコンスタントに進むことにした。このペースとなると、もはや軽いジョグペース。残念ながら後ろからガンガン抜かされる。
<第1関門~第2関門>
第1関門通過が5時間19分。想定より遅くなったが、まだ完走を目指せると給水と食料を投入し、60kmポストの第2関門へ急ぐ。ゴーシから聞いていたが、地獄はここから始まる。第2関門への中盤以降は、日陰のないジープ道が延々と続くため、常に直射日光にさらされる。気温はグングンあがり、35度近くまで上昇。40kmをすぎてくると、右足首が相当痛み出しペースがあげられない。とにかく、下りが走れないという致命的な状況だった。先のことを考えず、目の前の1km、1kmをこなすことに意識を集中する。
<第2関門~第3関門>
第2関門につくころには、まわりは熱中症手前で戦っている人たちばかり。第2関門は11時間24分に到着。制限時間の35分前と相当後ろがキツクなってくる。周りが続々とリタイヤを宣言する中で、もうここでやめてしまおうかとも思ったが、11月のレースのことを考えると、ここで楽をするわけにはいかない。関門でがっちり右足首をテーピングで固定し、沢で水をかぶり、とにかく第3関門へ向かう。今のペースでは到底、第3関門の制限時間に間に合わないので、相当気合をいれてペースを上げる必要があった。特に、平地と下りは走り続けないと、間に合わない。とにかく、がむしゃらに走った。(テーピングが相当効果を発してくれた)
<第3関門~ゴール>
第3関門に走りこんだのは、14時20分。制限時間の40分前に入ることができた。もうね、ほとんどゴールの気分。実は、想定よりも3kmほど手前に関門が設置されていたのが不幸中の幸いというかなんというか。。。が、そこまで下りをガンガンに攻めていたので、足首と足底も相当ダメージをうけてしまい、足を地面につくのもやっとな状況になっていた。そして、熱中症の初期ステージ。手が痙攣し、吐き気がとまらず、目の焦点が1点にしぼられる。エイドでそうめんが提供されていたが、のどをとおらない。。。10分ほど、回復させるために横になることにしたが、一度横になるとなかなか起き上がれない。。。最後は、気合で起き上がり、頭から湧き水をかぶって、とにかく体を冷やすしかなかった。
結果的には、第3関門のエイドに30分も長居してしまい、出発したのは16時手前。そこから、20kmほどでゴールなのだが、ここからは遠かった。。。。 とにかく、徒歩ペースでしかすすめず、ストックに頼らざるを得なかった。この時点では足首よりも足底と甲の痛みがシャレにならない状況になっていて、もう気合で進む以外のなにものでもない状況。。。
そして、ゴール。19時間34分。制限時間の25分前。順位は下から2番目。
正直、胸を張るような順位ではないけど、この100kmという長旅をあきらめず、最後までゴールまでたどりつけたことがうれしかった。
ゴールした直後に、今回一緒に走れなかったゴーシに早速電話した。ゴーシも自分のことのように、喜んでくれた。そして、一緒にレースに出ていたEast WindのKayちゃんもコーラと共に出迎えてくれた。
やはり、あきらめてはいけない。そう心に刻んだ、その日の夜。なでしこJapanが世界一となり、その思いはよりいっそう強くなったのでした。
Dai
よかったじゃん
返信削除大ちゃん、
返信削除今初めてこのレポート読んだ。感動した!!
「正直、胸を張るような順位ではないけど、この100kmという長旅をあきらめず、最後までゴールまでたどりつけたことがうれしかった。」
「やはり、あきらめてはいけない。そう心に刻んだ、その日の夜。」
いいね、この文が。
諦めてたら、その場では楽になれるけど「乗り越えられなかった」という事実がずっと自分に付きまとう。でも諦めなかったから胸を張って、「俺は諦めなかった」って言えるし間違えなく自信に繋がるよね。
時には諦めるべきとき、諦めざるを得ないときもあるけど、今回大ちゃんは諦めるべきじゃなかったし、諦めなかったから得たものは大きかったと思う。
そして周りにも感動を与えた。
あの後身体は大丈夫だったかな?
お疲れ様でした!!