2013/02/19

先日の砂田芳子さん、芝田敏仁さんの事故について

すでに、報道などでご存知の方も多いかと思いますが、Real Discoveryの一員である砂田芳子さん、芝田敏仁さんが2013年2月16日シーカヤックのトレーニング中に行方不明となり、帰らぬ人となりました。お二人のご冥福をお祈り申し上げます。

アドベンチャーレースやカヤックなど多方面において、交友関係の広い二人ですので、少し状況をお話させていただければと思います。こうしている今も彼らが帰ってこないという事実が信じられない気持ちです。乱文になりますが、ご了承ください。

砂田さん、芝田さん、小澤、南の我々4名は、今年9月にオーストラリアにて開催されるアドベンチャーレースの世界シリーズ戦への参戦を決定しており、今回の事故は大会に向けて砂田さん、芝田さんの二人でカヤックトレーニングをしていて起きた出来事でした。

砂田さん(ナディ:以下愛称にて)は、2009年からReal Discoveryに参加しました。2010年にはオーストラリアにて開催されたアドベンチャーレースGeoQuest、2011年にはオーストラリア・タスマニア島にて開催されたアドベンチャーレース世界選手権XPD、2012年には単身で国際チームの一員としてパタゴニアン・エクスペディションレースに挑戦しました。彼女は、アドベンチャーレースに集中するために仕事も変え、特にカヤックの技術を磨くべくトレーニングを積み、昨今は国体選手としても活躍していました。

芝田さん(しばやん:以下愛称にて)は、アドベンチャーレース、ロゲイニング、MTBの経験歴はチーム4名の中で一番長く、国内レースで数々の優勝記録を持つ実力者です。MTBオリエンテーリングでは世界選手権に出場した経験もありました。海外アドベンチャーレースに挑戦したいという彼の意向を以前から聞いており、今年9月のレースに向けた新たなチームメンバーとして昨年11月からReal Discoveryに合流しました。

しばやんも加わったことで、昨年11月からチーム練習・チーム会議を重ねて、互いの信頼を高め一つのチームになり始めていました。2月初旬のチーム会議では、9月の海外レースで5位以内という目標設定も明確になりました。目標順位もありますが、過去2回の海外レースでリタイヤという結果から悔し涙を飲んだナディを今回はゴールで嬉し泣きさせてやるというのが、チーム全員の約束にもなりました。

2月16日は4人そろったチーム練習は予定しておらず、都合のあった二人での練習でした。チーム全体のパドリング技術を底上げしたいとチームで議論していたので、都合つけば可能なメンバーで集まって練習をすることはよくやっていました。

2月15日 金曜日に、慎重な性格のしばやんから「海が荒れていたら、、、無理しない方向で、、、まだ安全第一でいきましょう~~」とチーム共有メールがありました。 当日の朝も、しばやんとナディはそれぞれの家族に「無理はせず川で練習してくる」と言って家を出たそうです。当日は気温も低く、陸からの強風があり、我々 も注意をするようメールで促していました。

ナ ディが所属するカヌー協会による練習が当日予定されていましたが、強風のため練習は中止になっていたそうです。ナディとしばやんは、協会の練習とは別に、 レースに向けた練習ということで流れの少ない運河のような川に入りました。あのような低気温かつ強風の状況において、彼らは家族に伝えたように海に出ずに 岸壁にかこまれた川を数往復(往復で6km程度)するはずで、これは過去にも実施していました。

また、自然を相手にしたスポーツをやる以上、最大級のリスク管理をもって望まなくてはならない。彼らはそれを知っていました。セルフレスキューのスキルもありました。

しかし、事故は起こりました。結果としてナディとしばやんは帰らぬ人となってしまいました。今となっては、真相はわかりません。川に出た後、何が起きたのかは彼らしかわかりません。

本当に無念としか言いようがありません。

最後に、改めてナディとしばやんのご冥福をお祈り申し上げます。

2013年2月19日 
Adventure Race Team Real Discovery
小澤 郷司、南 大介


8 件のコメント:

  1. 私達もナディは決して無茶をするような人ではないという認識です。
    なのになぜ今回のようなことになってしまったのか…。
    悔やんでなりません…。

    この数日、事故のことを気にかける度に
    ナディの明るい笑顔が頭によみがえります。

    情報の少ない中、貴重な記事をありがとうございました。
    お亡くなりになられた2名の分、
    ご活躍を期待しております。

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  2. 名ばかりではありますがReal Discoveryに加えていただいている身ですが、二人のレースに対する情熱は聞き知るところとなっていました。その矢先にこのような訃報に接することになり残念でなりません。お二人のご冥福をお祈り申し上げます。

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  3. http://ameblo.jp/yoshiko7dこのブログがもうこれ以上荒らされないように、ご家族へコメントの削除および凍結の依頼をお願いしてください。
    ご遺族のみ対応できるようです。
    また、彼女の活躍がわかるブログなので、本の形にしてご家族へ送っていただけないでしょうか?今は、ご家族も辛く見ることはできないと思いますが、彼女が生きてきた証になります。勝手なお願いではありますが、対応をしていただけると幸いです。
    葬儀の告知および生前の貴重な情報ありがとうございます。

    これからも二人の分も合わせて活躍してください。

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  4. ご連絡ありがとうございます。

    ナディのブログですが、先ほどコメント削除・受付停止処理しました。ご家族のご意向で、ブログはこのまま残したいとのことでしたので、そのような対応になるかと思います。

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    1. ブログの停止処理をしていただきありがとうございました。

      こちらでも処理を止めてもらえるように、
      依頼してみたのですが、
      ダメだったので、助かりました。

      本当にありがとうございました。



      匿名で投稿することをお許しください。

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  5. 芝田さんの大学時代の後輩です。
    今回の事故は残念でなりません。
    昨今、アウトドアスポーツに力を入れていることは知っていましたが、
    このホームページを見て、芝田さんが何を目標にしていたのかがわかりました。

    大きな夢を目の前にしての事故に本当に残念です。
    せめてなぜこのような事故が起こったのか
    真相だけでも知りたいと思っています。

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  6. はじめまして、昨年秋の、鋸山トレランの後であった、アドベンチャーレースの講習会の際に、いろいろ指導していただきました。今年の秋のレースを楽しみにお話をされており、期待をしていたところのこのニュース残念でなりません。昨日今日仕事で、葬儀に顔を出すこともできませんでしたが、心からのご冥福をお祈り申し上げます。残された皆様方の、今後の活躍を期待して、これからも応援していきたいと思います。失礼いたします。

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  7. はじめまして、ワイルドライフのかいちょう、と申します。
    芝やんとしか面識はありませんでしたが、突然の訃報に驚いております。
    故人とは国内のアドベンチャーレースで競い合っておりました。
    私は最近、レースから離れておりますが、芝やんのレースにかける情熱が
    とても熱かったことが思い出されます。
    チームのメンバーが突然いなくなる衝撃は大きいと思いますが、これからも
    世界を股にかけた活躍を期待致します。
    最後にお二方のご冥福をお祈り申し上げてお別れとさせていただきたいと存じます。

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